Little Lucy V12 the Ultiate


2013年03月23日 基板組立


LUCYさんにLittle Lucy V12 the Ultiateを分けてもらったので組んでみました。
まずは基板に全ての部品を付けた状態です。
いつもの様に設計者の意図を汲み取るため、設計者の推奨パーツでまとめてみました。





使用する真空管はこれ、小さいですね。
クラッシックコンポーネントで1本1,000円で買いました。






まずはデータシートでpin配置を確認しましょう。







いやこの真空管を基板に植えるのが大変でした。1本短くなってしまったし。
ヒータを灯して眺めると情緒がありますね、ヒータだけでも触れない温度まで上がります。
一気に音を出したいところですが、こらえて3時間ヒーターエージングをします。







さて、次はトランスのデータシートをwebで検索します。
割と簡単に見つかりました。







+Bを入れて測ってみましょう。でもこの状態では5秒以内に測定してさっさと電源を切ります。
210Vくらい出ています。







続いてダミーロードを接続してオシロで波形確認です。
ちゃんと綺麗なSIN波が観測出来ました。これで安心です。







いよいよ音出しです。
一発で音出し成功しました。
のっけから元気のある低域で良い感じでなっています。
これからエージングが進むとどんな音になるやら楽しみです。





音を出している状態で+B電源は133Vと低いです、トリマーを回しても変化ありません。
カソードは100Ωで2.3V出ています。
ヒータだけで球はかなり発熱しますね、なるほど+Bを入れたらファンがないと
きついでしょうね。

すぐに*B電源を切ってヒータエージングの続きをやります、この状態で一昼夜エージングしましょう。



4月 7日, 2013 V12ケーシング終了



ヒータエージングを40時間くらいで終わらせてB電源を入れエージング用CDで
まる一週間エージングしました。

さて、出てきた音は、

中高域の滑らかさ、透明感が抜群、静寂の瞬間の静けさが素晴らしい。
これだけの情報量がありながら癖がない。音離れが良いです。
そしてしっかりしたボリュームのある低域、これも滑らか。
全域に渡ってつながりの良いバランスのとれた音ですね、まいった。

音場感も素晴らしいです、立体的かつ広がりがありますね。

聴いていて楽しいというかホクホクの音です、うれしくなっちゃいますね。

正直言うとこの大きさですからそんなに期待はしていませんでした。
しかしエージングでがらりと変わりました、こんな小さなトランスで良いとは、ただただびっくり。




こうなったらケーシングを急ぐしかありません、
穴を開け終わった状態。





真空管の穴はステップドリルで開けました、すいすい穴が開き楽しいです。
基板はしっかり止めたいのでサラネジを落としこんで使いました。
トランスのネジは下穴を3.2mmで開けてM4のタップネジを使っています。






これをケースに入れるのが大変でした、きつかった〜。







ファンはこんな感じで取り付けました。








ファンは78L06を使って回転を落とし、jinsonさん方式でボトムパネルに取り付けました。
中身の混雑度合いから非常に厳しい状態で取り付けています。






完成写真です、LUCYさん素晴らしいAMPをありがとうございました。









8月 25日, 2013 Little Lucy V12 the Ultiate 2号機完成



真空管に6021を使った1号機に加えて7963を使った2号機が完成しました。
1発で無事音が出てホッとしました、組んですぐ「寝ぼけた音だろうなー」 と思いつつ聴いてみるとのっけからかなり精密な音で鳴るじゃないですか。 モニター系の音で私はこっちが断然好みです。 1周間ぶっ通しでエージングかけてまた聴いてみます。 1号機はファンを底に付けたらフィルムコン化するスペースが無くなってしまったので 2号機は内蔵をみてもらうと分かる様にフィルムコンを意識して作りました。 端子台も無くして、スペースを作りました。 十分エージングしてからフィルムコンの音を試してみます。



左側が1号機、右側が2号機です。







左側が1号機の内蔵スペースが狭いのが分かります、右側が2号機です。フィルムコンを入れられる様に 配線をしています









2013.11.17 Little Lucy V12 the Ultiate PML CAP化



基板の試作発注も終わりV12のカソードのコンデンサーを電解コンからPMLCAPに変更しました。

なんとびっくり、激変します。音離れがよくなりスピード感がアップします。
情報量もまだあったのかってくらいに出てきますね、スピーカーから音が押し寄せてくる
感じです。これは良い、他の真空管AMPもカソードの電解コンをPMLCAPにしたくなってきました。
100Vくらい耐圧があれば300Bのカソードにも使えるのに、残念。








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