TDA1543_Tube_I/V
2017.03.04 TDA1543 真空管 I/V
じんそんさんの真空管 I/Vの試作基板での音出しが無事成功しました。
今回は試作なので例によって抵抗はREYを使います。
全く未調整ですんなり音が出ました!
その後耳を頼りに合わせ込みをしますが、分かりやすい(合わないと歪む)のでオシロスコープはまだ使っていません。
後でじっくりオシロで合わせてみましょう。
2017.03.05 TDA1543 真空管 I/V調整の巻き
さて、今日はじっくり調整を中心に実験してみました。
昨夜音を出した時に調整もやってみましたが、25回転のバーンズだと真ん中の10回転近くはほぼ音に変化はありません。
それ以上上げても、下げても歪むので耳で聴いて十分合わせられると思っていました。
そこで、下の波形。これは歪まない領域でP-Pで一番振幅の取れているところ。
次はもう少しバイアスを上げて下側が少し丸くつぶれて来たところ、ちょっと微妙な差で分かりにくいですが、青い線と
黄色い波形の差を見てください、少し広がって見えると思います。
ここがつぶれるかつぶれないかくらいの微妙なポイントが最も音が良い、情報量も多くクリアーに聞こえます。
今度は反対側(バイアスを下げた)時の波形です。上が潰れてきているのが分かると思います。
こうなると歪みっぽく情報量も落ちてしまいます。
P-Pで一番振幅の取れている領域から僅かに下側が丸く潰れて来る部分はほんの微妙な回転差しかありません。
下側も潰れすぎると歪みます。25回転の中の微妙なポイントは一瞬で過ぎてしまいます。これを耳で合わせるのは
至難の業と思われます。
じんそんさんが紹介されている様に2,500円のオシロで十分ですので有ると無しではえらい違いだと思います。
次は球による音質の差に関しての実験をしてみました。
最初は上の写真のRaytheonの5670です。
高域の抜けが今一の気もしますが、低域が太くて豪快な音がします。
これはこれで有りだと思います。
次はWesternElectricの396Aです。
うわ!これはすごい!高域の伸びのクリアさが素晴らしいです。帯域バランスも良く、これを聴いてしまうと
他のは聴かなくても良いかな。
手持ちの最後はGEの5670です。うーん、高域が曇っていますね、低域は良く出ていますが締りがないのでぶーみーです。
これはちょっと残念賞です。
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