TDA1541
TDA1541DF用電源最新回路
なんだか、ずいぶん話題になってしまった電源ですが、作った当人の感想は3端子だと「音が荒い」というか「がさつ」な印象があります。
オケ物を聞くといやに高域がキラキラしていて、ホールで聞くとそんなにバイオリンの音はエッジが立っていないだろうとか女性ボーカルでは表情が硬い、という印象を持ちました、そこで今回の電源を作ったわけですが、やっと「がさつ」な部分が取れた、長い時間聴いていても疲れなくなった、という程度です。
あんまり期待しすぎると、なあーんだ、ってなことになるかと思います。
LED 電源のデジタル部+5VはDF無し、1541シングル使いでもほぼ100mA流れます、2SC2911は140mAまで流せますがこのへんが限界です、
DF有りの場合300mAになるので2SC3298等の1Aくらい流せるトランジスタが必要です、また、コレクタ-エミッタ間の電圧差は約5Vで、
300mAを流すので1.5W分の発熱があるため、じんそんさんのDAC基板で標準標準的に使っているヒートシンクではかなり熱くなり危険なので
一回り大きなヒートシンクが必要です。C9はデジタル系なので私の場合やはりMUSEを使っています、
C9はOSこんですね。定数が間違えていたのでR10を150Ω から110Ωに変更、LD28は間違いでLD27に修正しました。
良くない
困った、良くない!音が良くないです、全体的に腰が高いし3端子の頃と同じようながさつさがあります。
今回の省スペース版ではLEDに電流をたくさん流してちょっとでも電圧を得ようとしたのが良くないのかも。
改良結果
やっぱり「がさつ」さの犯人はLEDに流し込む電流でした、8個のLEDに流す電流を決めている定電流回路の抵抗R2とR4を
150Ω(9.3mA)から200Ω(7mA)に変更したら、ぐんと艶が出てなめらかな音になりました。音の厚みは定電流用のTrを小さくしたほうが
上です。使用しているLEDが20mAでVF=2.1Vの物なのですが、5mAで1.9Vが得られるので8個で15.2V、TrのVbeで0.6V落ちるのを見越すと
回路図中のLED8個に足しているDIODEは必須ですね。電圧を測定してみると実負荷で+15Vが14.94 -15Vが14.83Vでした、各石が温まってきた状態では、+15Vが14.74 -15Vが14.64V、最大で2.4%の誤差なので良しとします。R2とR4は280Ωくらいまで大きくした方が良いかもしれません。
また、全体に腰が高いのは各ブリッジとリップルフィルタのコンデンサの間に入れたRRが原因でした。1543球バッファーのB電源を別回路で起こし、1.5Ωくらい入れた時はよかったのですが、完全半導体だけには逆効果みたいです。とりあえず、RRは全て0Ωにしました。
ちなみに使用してるLEDは秋月電子の高輝度黄色
LED OSYL5111A(100個袋) 1,300円1個13円の安物で、足はなんと鉄です、もそっと良いのがないかな。
秋月LED
勢いで作ってしまった(^^;;;;
土曜日, 10月 29, 2005 DFボード完成
今頃になってDFボードが完成した、こうなると3階建ても一気に作りたくなってこれまた完成、3階建てではDF=OFFよりDF=ONの方が圧倒的に良いと聞いていたので最初からDF=ONで音を出した、すごい!全体に重心が上がってしまうものの、情報量がぐんと増えて今まで出ていなかった音が聞こえるしグングン前へ出てくる、ボリュームを上げた様だ、そうまるでボリュームを上げたように・・・・。ってまさかなと思いつつTEST-CDで1KHz0dbを再生してDACの出力を測定するとなんと4.5Vも出ている、DF=OFFにすると出力は2.5Vになった、なんと5.1dbもアップ、そうかI/V抵抗を半分にしていないから当たり前か、AMPの出力で同じレベルにして聴いてみると確かに高域の情報量は増えているが重心の高いのはいただけない、それよりも電源をいじった時の方が変化が大きかったので電源でなんとかする作戦を検討した方が良いかもしれない。
1月 15, 2006 TDA1541LED電源その後
TDA1543EPIで電源の抵抗を全てデールのRNにした結果が良かったのでTDA1541でも試してみると中高域の情報量が増えた、デジタル5V系のトランジスタをC1826+A1207にしたらややHifiが行き過ぎて高域がちょっとうるさいことと低域が薄くなったので対策を行っってみました。
1.デジタル5V系の整流ダイオードをパラにしてみた。:少し音が太くなった感じで情報量もUPした。
2.OpAmpI/Vの後に入れた47Kの終端抵抗を外してあったので付けてみた。:音が濁る上にざらついて歪みっぽい感じになってしまった、全然駄目。
3.OpAmpI/V の後に入れてあった600:600のトランスを外してみた。:初期の頃はOpAmpI/Vだけではドライブ感が出なかったので入れてあったが他の変更もずいぶんやったので外してみたら透明度が上がり、低域は全然やせなかったのでGOO!外したままとする。
4.デジタル5V系のトランジスタをC1826+A1207からC2336+A726に変更した。:C1826+A1207はとにかく情報量が多くHifiでC2336+A726にすると低域はこの組み合わせの方が出るのでバランスが良くなる。
5.デジタル5V系のコンデンサをMUSEの2200/25VからOSコンの1000/20に変更してみた。:ぐんと音が太くなる、これは効果が大きい、今まで線が細くHifiだけどちょっとうるさかったのが取れて中低域がどっしりとした。
6.デジタル5V系のトランジスタをパワトラだけC1826に変更した。:OSコンを入れることによって太くなった低域を適度に引き締めて中高域の情報量が増える、この組み合わせが今のところベスト。
まだいじっていたんです、かなり煮詰めないと納得がいかないもんで(^^;;;;。
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